第186章 これは儲かるか儲からないかの話か

「新しく買ったお菓子? ちょっと味見させてよ」

菊地瑠奈はちょうど小腹が空いていて、そう言いながら手を伸ばした。

だが高野咲子はそれをひらりと避け、袋ごと全部を長谷川栞の前へ置く。

「私が買ったんじゃない。中野航平がさっき届けてきたの。栞さん、どうするかは自分で決めて」

高野咲子は不機嫌さを隠しもしない顔で言い、置いた途端に踵を返した。

長谷川栞が首をかしげる。

「咲子、誰かに何か言われた?」

「……別に。私の問題だから」

高野咲子は表情をこわばらせ、俯いた。

栞がさらに聞こうとした、その前に。

「今、中野航平が来たって言ったよね。じゃあ、まだ下にいる?」

菊地瑠奈が先...

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